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日本の名車
スズキ フロンテ71W (昭和46年
(1971年)
スズキ フロンテクーペ(昭和46~52年
(1971~1977年)

フロンテに初めて水冷式エンジンが搭載された
 2サイクル水冷3気筒エンジンをリアに積み
  GT-W及びクーペは1リッターあたり100馬力超を誇った!!


写真:フロンテGL-W(GAZOO.com名車列伝から)

写真:フロンテクーペ(当時のカタログから)
GL-W 主要諸元
全長×全幅×全高 2995×1295×1295mm
車両重量 475kg
乗車定員 4名
エンジン種類 2サイクル 水冷 直列3気筒
356cc
最高出力 34馬力/6000回転
最大トルク 4.2kg-m/3200回転
変速機 4速MT
駆動方式 RR
サスペンション形式 前 独立 ウィッシュボーン コイル
サスペンション形式 後 独立 セミトレーリングアーム
コイル
ブレーキ 前/後 ドラム/ドラム
更なる詳細はGAZOO.com名車列伝PDF(GL-W)
クーペ GX 主要諸元
全長×全幅×全高 2995×1295×1200mm
車両重量 480kg
乗車定員 2名
エンジン種類 2サイクル 水冷 直列3気筒
356cc
最高出力 37馬力/6500回転
最大トルク 4.2kg-m/4500回転
変速機 4速MT
駆動方式 RR
サスペンション形式 前 独立 ウィッシュボーン コイル
サスペンション形式 後 独立 セミトレーリングアーム
コイル
ブレーキ 前/後 ドラム/ドラム
更なる詳細はGAZOO.com名車列伝PDF(クーペGX)

 左の写真は、37馬力を誇
ったフロンテクーペのメータ
ーパネルである。ブラック基
調のメーターパネルに整然
と配置された6連メーターと
ウッド調の細身のステアリン
グのコンビネーションが美し
い。エンジンの回転を示すタ
コメーターは1万回転まで刻
まれ、レッドゾーンは8500
回転から始まる。この時代の
軽自動車にはこんなワクワク
させてくれるクルマが存在し
ていたのである。
 最大限2人しか乗れないク
ルマであるので、当然のこと
ながらドライバー最優先のド
ライビングポジションがとれる
ようになっている贅沢な空間
である。
 エンジンは後ろにあるので、
その甲高い2サイクル3気筒
エンジンの唸りを後ろから聞
くことになる。

 この当時のスズキフロンテには
従来の空冷式3気筒エンジンも
存在したが、それは低グレードの
車種に限定され、上級グレードお
よびスポーティーグレードの車種
には新開発の水冷式3気筒エン
ジンが搭載された。
 その水冷式エンジンには、ファミ
リー仕様の使いやすい特性を持た
せた34馬力版と、ハイパワーに
仕上げた37馬力版の2種類が存
在し、後者はフロンテGT-Wおよび
フロンテクーペに搭載されていた。
 排気量が356ccしかなく、現代の
軽自動車のようなターボなどの過
給器は無いが、ピストンが上昇す
るたびに毎回爆発する2サイクル
エンジンは、その排気量から想像
する以上にパワフルであった。

水冷式2サイクル3気筒エンジン



フロンテクーペのリア・ビュー
120センチしかない全高はかなり低い。
エンジンはリアに搭載されるため、
RR(リアエンジン・リア駆動)となる。


<体験記>
 当時の私はまだまだ免許が取れる年齢ではなかったが、ファミリーカーとしてフロンテと接する機
会があった。37馬力版(フロンテGT-W)が欲しかったが、クルマ屋さんは敢えて薦めなかった。と
いうわけで34馬力版のフロンテがわが家に来ることになった。取扱説明書には37馬力版の説明
も同時に掲載されてあったので興味深く読んだが、そいつにはエンジン回転をおおよそ3000回転
以上で使うことになるよう、各ギアでの速度域が示されてあった。なるほど、これは通常のドライバ
ーにとっては非常識な使い方であった。
 いま思い起こすと、34馬力版でもかなりの高回転型のエンジンであり、一般走行時で4速の時速
50キロ以下ではあまり元気がなく、追い越し時などは3速に落とし、時速80キロくらいまで引っ張
ってやると元気のよい加速を示した。ましてや37馬力版だとその傾向はさらに強まると予想され、
追い越し時などでは3速で一気に時速100キロ超まで引っ張ってやると、さぞかし心地よい加速感
が味わえたのではないかと思われる。
 当時の軽自動車のエンジンは、他社では2気筒を採用しており、スズキの3気筒エンジンは滑ら
かに回った。燃料はガソリンとオイルを別々に入れるタイプであり、2サイクルであるが、混合油は
不要である。
 このクルマを何年か使用したときに特に壊れやすかった部品は、ディストリビューターのポイント
であり、なかなか吹け上がらなかったり、時には2気筒になったりしたことがあった。そのたびに修
理してもらった。ま、当時のクルマは多かれ少なかれ、そんなものであろう。旧車ファンの方々は
それを覚悟の上で乗ってらっしゃいますね(^▽^)v
 総合評価として・・、このピーキーでマニアックなエンジンおよびクーペボディは、いま新車で手に
入るものなら手に入れたい1台である。


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